貧乏生活苦だと自称する友人に嫉妬した私の心が貧しかった話

友だちのA子はよく「私、貧乏だから」というセリフを口にします。

 

確かに、真冬なのにコートも着ないでセーター1枚で外を歩いて「貧乏だから、コートなんて持ってないねん」と言う事もあるし、破けた靴下を履いていたり、ボロボロのスニーカーを履いていたこともあります。

 

そんな彼女を見ていたので、ある日彼女とお茶を飲みながらお喋りをする時に「100円のコーヒーを買って、フードコートでそれを飲みながら話をした方がいいかな?」と思い、このように提案してみたのです。

 

すると、「えーっ。せっかくお茶するんだから、ちゃんとしたお店に入ろうよ!」と言われてしまいました。

 

そして彼女は、500円のコーヒーだけではなくケーキも頼んだのです。

 

私は「全然貧乏な生活じゃないやん。貧乏生活だと言うのなら節約すれば良いのに」と思ったのですが、彼女の奇妙な言動はこれだけではないのです。

 

えっ?1年に3回も海外旅行に行ってるの?

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A子とは知り合ってまだ1年にもなっていないのですが、色々と話をしているうちに、彼女が1年に少なくとも3回は家族で海外旅行に行っていることが分りました。

 

クリスマスからお正月にかけてと、お盆休みとゴールデンウイークの3回、そして時には秋の連休などにも夫婦だけで海外に出かけているようです。

 

この秋は、スペインとイギリスに7日間も行っていたそうです。

 

「貧乏生活苦なのかと思ってたら、メッチャお金持ちやん」とびっくりしたことは、言うまでもありません。

 

「毛布なんてそんないいもの、持ってないわ」と言う

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ある日、「寒くなって来たから、そろそろ毛布を出さないとダメだわ」と私が言うと、A子が「毛布だなんて、そんないいもの私の家にはないわー。うちは貧乏だから、毛布なんてない!」と言います。

 

私は「あのねー。海外旅行に行くお金があれば、上等の毛布が何枚買えると思ってるのよ」と心の中で呟いて、あきれ返るやら、ため息が出るやらです。

 

またある日は、「風邪をひいたけど、病院代が高くつくから寝て治そう」と言います。

 

彼女の金銭感覚には、理解不可能です。

 

とてもとても、ついていけません。

 

給食代は滞納してもブランド物のバッグで修学旅行

彼女の金銭感覚は、私にとっては理解不能です。

 

贅沢三昧をしているくせに「貧乏生活やねん」という彼女に腹も立ちます。

 

しかし考えて見れば多かれ少なかれ、どうしてそこにそれだけのお金が使えるのに・・・ということは、誰もが無意識のうちにやっているではないかなあと思います。

 

小学校の教師をしている人が言っていたのですが、給食代を滞納している家庭の子が、修学旅行の時にブランド物のバッグに荷物を入れてくるのを見てびっくりしたそうです。

 

「そのボストンバッグ、お母さんに買ってもらったの?いくらくらいした?」と子どもに聞いたら、サラッと「10万円くらいだった」と言ったそうです。

 

このような例が多かれ少なかれ、「貧乏生活やねん」と言っている家では、しばしばあることなのではないかと思います。

 

もしかしたらA子は、海外旅行に行くことだけが生きがいで、そのためにはコートを着なくても毛布が無くても我慢ができるのかもしれません。

 

何処にお金をかけるかは、人それぞれだなと思いました。

 

贅沢な暮らしをしているくせに「貧乏で生活苦やねん」が口癖の彼女に腹が立っていましたが、「お金の使い方は十人十色」と思うと少し腹立ちが薄れてきました。

 

お金の使い方は千差万別、十人十色

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すぐに「貧乏だから」などと言う人がいますが、本当に貧乏な人はそのことを口にすることすら苦しくてできないと思います。

 

「老後破産」という著書には、本当に貧乏な人の姿が書かれていますが、同窓会に行く交通費や年賀状代すら捻出できないから友達も失ってしまって、貧乏なことよりも孤独が一番つらいと言うセリフが書かれています。

 

「貧乏で生活苦だ」という人の大半は、お金の使い方に偏りが激しいだけで、決して貧乏ではないと言う事が分かりました。

 

お金の使い方は十人十色、何処にお金を使うのかと言う価値観も千差万別だという事を痛感しました。

 

こんな考えや気持ちになる貧しい心を持つ私でしたが、あなたには心をひろく持ってもらいたいというのが今日の学びです。